ネオンとは

ネオン(Ne|Neon)は原子番号10、常温25℃で無色無臭の貴ガス(希ガス|~2005年)気体で、放電管の中にネオンを封入すると赤・オレンジ色を発色することで有名です。空気を液化分留するとネオンを精製でき、地球上では他の貴ガスに比べて多く採取可能です。
元素「Ne」の詳細
元素の詳細な情報、数値は次の表の通りです。
元素名 (英語) | Ne (Neon) |
原子番号・原子量 | 原子番号10・原子量20.18 |
色・相 | 無色気体 |
融点 沸点 | −248.59℃ −246.08℃ |
電気陰性度 | ー |
イオン化エネルギー | 第1: 2080.7 kJ/mol 第2: 3952.3 kJ/mol 第3: 6122 kJ/mol |
同位体 | 16Ne~34Ne |
イオン | ー |
物理的性質
ヘリウムほどではないですが、ネオン(Ne原子)は空気(酸素分子や窒素分子等)よりも相対的に軽いためゆっくりと上昇可能です。超低温環境での実験などに使用される冷媒として優秀です。主な用途は
- 冷媒使用
- ネオンレーザー
- プラズマディスプレイ
- 繁華街のネオンライト
といった所で、結局はネオンが単体で利用されているもので、特別覚えるべき内容はありません。ネオンを-246℃まで冷やすと液化ネオンを抽出できます。窒素は-196℃、酸素は-183℃なので、液体ヘリウムレベルまで冷やす勢いで処理していく途中で、-246℃の所で微量にネオンを抽出できます。
化学的性質
化学的には反応性に乏しく、化学反応式を期待するほどのものではありません。
空気中に含まれている程度、小中学校の実験室で用意できる程度の量のネオンでは危険性や毒性はなく、酸欠や爆発を起こすことはほとんどないでしょう。
【ネオンの燃焼】高温1.2×109K、高圧4×109 kg/m3
ネオンを高温高圧下で燃焼させると、酸素、ヘリウム、マグネシウムと反応が進む核分裂反応だか、核融合だかの反応が始まります。地球上では再現がほぼ不可能なので割愛します。太陽質量が8とかいうよく分からない天文学的数字の世界で起こる現象なため、ネオンを酸素とマグネシウムに分解できる環境では人の生存は不可能でしょう。
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